船士詩 ~45~ 花の嵐
愛しきや いにしえよりの 花の嵐
いとしきや いにしえよりの はなのらん
今日は、ところによりにわか雨が降る予報でしたが、見事に予報を裏切り(笑)春の陽気となりました。
凛とした保津峡の風、冷やかなる波飛沫、そして麗らかなる春の日差し。
絶好の舟下り日和でした。
(春光の中、疾風のごとく下る保津川の舟)
そして、いよいよ嵐山も初花の装いを始めました。
例年よりもちょっと早いようですね。(昨年は・・・)
今でさえ桜の名所と呼ばれる嵐山。嵐山の花見の歴史は、鎌倉時代中期、後嵯峨上皇時代にさかのぼります。後嵯峨上皇が今の天龍寺辺りに亀山殿を造営した際、奈良の吉野山の山桜を移植したそうです。その末裔がいるかどうかは定かではありませんが・・・嵐山の花見は約750年間続いてきたと言えるでしょう。
そして、毎年、私たち船頭は、後嵯峨上皇のように嵐山そして保津川の桜を待ち焦がれ、乗船客とともに初花を愛でるのです。
桜と深緑の嵐山の写真(2012年4月15日)を見ながら、嵐山の初花を祝い愛でようではありませんか!
船士魂